timeleapのブログ

基本はツイッターに投稿した映画の感想を貼り付けてます。

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

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《あらすじ》


100年以上前、突如現れた巨人たちに人類の大半が捕食され、文明は崩壊。生き延びた人々は巨大な壁を三重に築き、その中で暮らしていた。壁に守られた安寧とした暮らしに苛立ちを覚えるエレンは、まだ見ぬ外の世界を夢見ていたが、そんなエレンの目の前に人類の想定を越える超大型巨人が出現。壁の一部を破壊し、そこから巨人たちが町に流れこんでくる。次々と巨人が人間を食らう地獄をからくも生き延びたエレンは、2年後、対巨人兵器の立体機動装置で武装した調査兵団の一員になっていた。調査兵団は壊された壁の修復作戦を決行するが、、、。(映画.comより)





ネット上では評判が非常に悪いですね!確かに酷評の意見を読んでみると痛いほど気持ちはわかります。特に原作ファンからは嫌われた作品になりましたね。しかし!自分はかなりの快作だと思いました。映画以外では熱心ではないものの、原作は一応押さえており、アニメ版は未見です。以下では映画「進撃の巨人」のココが良かったぜ!!な箇所、コレはちょっとなぁな所を挙げていきます。





【ネタバレしまくる】のでご注意









『巨人どもが流れ込む』シーンが最高!!


主人公エレンとお互い気になる存在のミカサ、友人アルミンが、壁の外に巨人がいるだのいないだのとべしゃってた瞬間に超大型巨人に壁を破壊され、そこから気持ち悪い巨人どもが流れ込んでくる、もう気持ち悪いんですよこれが。生理的に受け付けない、体が拒否反応をおこす感じでしたよ。んで地獄絵図の始まり。新しいタイプのゾンビ映画として観ても楽しめると思いますよ。

逃げ惑う人々を拾ってはムシャムシャバリバリムシャムシャバリバリなのである。見ているしかない、どう足掻いても為す術のない相手である巨人は「地震原発事故」のメタファーになってるんですよ。
その中で銃に玉を詰めた男を見て「そんなもの役に立つ訳ないだろ!」と女が言う、しかしその銃は自殺するための道具だったという重要なシーンもキッチリ入っていて良かった。


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この巨人と目が合うシーンが素晴らしい‼

あんな残酷、人体欠損、血飛沫があるのにR15ではなく、PG12(12歳未満は保護者同伴)に抑えているのが素晴らしい。なにやら日本映画のメジャーどころはテレビ局が制作することがほとんどで、いずれ地上波で放送するみたいなビジョンらしいです。ですが進撃の巨人スタッフは映倫と戦いまくってPG12に抑えたらしい!あんまりよくわからないけどとにかく頑張ったらしい!良く頑張った!小学生はトラウマになるぜ!





『童貞エレン』シーンが最高!!


原作ファンから最も否定された、キャラクター、またはキャラクター同士の関係性の改変について。

映画版エレンは原作のように強靭な精神力を備えてはいません。むしろハートブレイカーなのです。
しかし、この改変は原作者諫山さんの意向らしいですね、映画化するには2時間の間に感情移入してもらうことが重要であり、原作のエレンは少年マンガの主人公。とてもあの鋼の精神力に共感できる人はほぼほぼいないでしょう。


前半の巨人流れ込みシーンで、好意を持っているミカサが巨人に食われてしまい絶望的になる。

しかし2年後、ミカサが生きている事を確認、しかも巨人バンバン殺しとる!?的になった上、原作のリヴァイの位置にいる人類最強の兵士シキシマと同じリンゴを食べとる!?コイツら、いかがわしい性的な関係がある!?ってことを悟ってしまったエレンは心崩壊ですよ。

そんなエレンに優しく接するオリジナルキャラクターのヒアナ(水崎綾女)。その正体は未亡人のシングルマザーでなんとエレンに「子供の父親になって」とかいって胸を揉ませて迫って来るじゃないですか!そんなエレンの反応はと言うと、ドン引きですよドン引き!エレンがされるがままで好きにしてくれ~ってなる前に巨人が襲ってきて卒業のチャンスを逃すんですよねー。
あの時の巨人の「目ん玉」はビビりましたよ。その前の赤ちゃん巨人もマジでキツかった、、、。

どうです?ボンクラなオレ達にはこのヘタレなエレンに感情移入してしまうじゃないですか。原作からのキャラ改変、エレンに関しては大賛成ですよ。
しかもヒアナはその巨人にアッサリ食われちゃいます。エレンはその後立体機動装置で頑張るんですが、片足失って片腕失って、もうイジメですよ、この映画はエレンをイジメまくります。



『エレン、巨人化!』シーンが最高!!


エレン巨人化のトリガーはエレンが巨人に食われ、胃袋の中で溶けかかっているヒアナを発見してしまったこと。これまでのエレンを見てきたら巨人化したあとはカタルシスの連発でした。


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もうエレンの気持ち的には、こんな世界ブッ壊してやりたいだと思うんですよ。物理的には巨人をブチ殺すことで浄化しているんですが。巨人の顔面を殴った瞬間に顔面が破裂して血飛沫になる感じが最高でして。水風船を針で刺したみたいに弾けとぶビジュアルに大興奮ですよ!何時間でも見ていられる光景でした。このシーンが観れただけでも、あぁこの映画観て良かったなと思える快作でした。








『これはちょっとなぁ~』な所


①キャラの話し方、セリフがちょっとなぁ

シキシマがエレンにベラベラと話すシーンでなんか板の上をおっとっとぉみたいな感じで歩きながら喋ってるのとか、石原さとみ演じるハンジこそもっとましなキャラ改変をしてほしかった。


調査兵団の管理体制がちょっとなぁ
もう色んな所で言われてると思うんですが、巨人は音に敏感だから叫ばないように。とか説明を受けてるのにベラベラ喋ってるのはどうなってんの?あとなんでコイツら個人行動してんの、やる気あんの?

武田梨奈さんがもったいないのがちょっとなぁ
誰もがスーパーアクションを想像、期待してたと思うんですが泣いてばっかで、最後のシーンには火薬を積んだ車で巨人に突っ込む見せ場はあるけども、それだけかぁちょっと残念。

立体機動装置シーンがちょっとなぁ
まず特訓の場面自体がないのでどれだけ重要な装備か分かりにくいですね。しかも合成が目立っちゃってね~、顔のドアップが多かったなですな。スパイダーマンのような滑らかさが見たかった。

⑤謎の人物たちがちょっとなぁ
所どころでいましたね、謎の人物。最初の方でアルミンだったかな?肩がぶつかって意味ありげにそいつの目のアップになってたり、火薬を積んだ車を奪ったやつもいましたな、二人は同じ人物?まぁ正体がわからないままで。たぶん後編で明らかになるんでしょう。