timeleapのブログ

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かぐや姫の物語

映画館にて「かぐや姫の物語」鑑賞
☆3.5/5
素晴らしかったです、と同時にモヤモヤしたり(たぶん僕の理解が浅かった)もした。水彩画・筆のタッチはとにかく圧倒されるし、ポンポン成長していくかぐや姫がとても愛らしい。思春期に入り、しきたりへの不平不満を覚えていく過程が凄くいい。

続き。原作の「竹取物語」とあらすじは同じ。その中で今作はかぐや姫に感情移入させやすくして、さらに「生」のメッセージが盛り込まれてる。問題の「姫の犯した罪と罰」について。罪=姫の地球への好奇心。または姫の無理難題。罰=地球に来たこと。罰の答えがそれなら罪はやっぱり好奇心の方かなぁ。

続き。「姫の犯した罪と罰」はやっぱり人それぞれ解釈が違うと思う。また、2回ほど夢オチ的なシーンがあり、1回目はまだ、まぁ貝殻があるしなーと納得したのだけど、2回目のアレはどうゆうこっちゃ?まさか月のヤツラが記憶の操作をしたのか?と、変な深読みをするほどモヤモヤが残ってしまった。

続き。制作に8年、予算50億ととんでもない数字だけど、それに見合った歴史的な作品になってる気がする。謎の多い原作より今作のかぐや姫の方が後世に残される物語な気がする。


《追記》
あと、時間の経過もちょっとわからなかったなぁ。前半はちょっと衝撃があると成長してたけど、季節の移り変わり描写で何となく予想はできてた。でも中盤にはある人物の「この村のものたちは10年経たないと戻ってこない」的なセリフがある。そして終盤2回目の捨丸との再開(たぶん夢なのだが)シーンというのが、心ここにあらず、しきたりのままに過ごす事になったかぐや姫の、あの時から10年を経過した後だったのか、謎が残ってしまった。